配達
今日はアルバイトでいきなり本の配達を頼まれた。配達なんてしたことないぞ。
すぐ近くらしいので、だいたいの場所を聞いて雑誌を持って店を出た。床屋さんに定期的に雑誌を持っていくらしい。
この辺の地理わかんねーんだけどな・・・とウロウロしながら探してると、迷った。
なんだよーすぐ近くって言ってたのに、床屋なんてないぞ?しかも、バイトは夜だから外に出ると暗くて道もよくわからん。
近くに食堂があったので聞いてみることにした。そこのおばちゃんが親切に教えてくれた。
が、聞いたとおりに道を進んだのに、みつからない。こんなとこに床屋なんてあるのか?と不安になった。もう一回誰かに道を聞こう。
と、ある民家の前に人がいたのでその人に聞いてみることにした。
「すいませーん」
って言って、おや?と思った。
振り向いたその人は、お店の従業員Tさんじゃないか。今日は出勤の日ではない。ここがTさんの家だったのか。近いな。
事情を話すと、「あっ、ごめーん。私が配達し忘れた本だ、コレ。」と言って、本を床屋に持っていってくれた。床屋さん、実はあと30メートル歩けばあったのか。
変な偶然だったなぁ。
書店に戻ってきた。ただいま帰りました。
「お金は?」
「あ。」