クロコ面
しかし、明日いきなり本番でたった今そんなこと言われたもんだから、ちょっとまってくれという感じだった。
「大丈夫。マイク持ってるだけだから。」と、先生は言う。
このとき、あんまり急だったし先生も冗談で言っている感じなので返事もせずテキトーに流して帰ってきた。だが、次の日、担任の先生はほんとにクロコお面を紙で作ってきた。しかも紙製。横向きになると顔が丸見え。
「じゃあこれかぶってやってくれるかな?」
なにをいうとるんだこの先生は。本気だとしたら呆れてしまうし、ウケ狙いだったとしたら中途半端だ。
そう、ほんとにやるんだとしたら、とんでもなく大きな問題がある。昨日の時点でそのことに僕は気づいていた。