ひとりずつ教室に


いざ授業時間をつぶしてまでのアリバイ調査が始まり、クラスメイトは順番に一人ずつ隣の空き教室に入っていく。一人が戻ると次の一人が空き教室に入っていく。

担任の先生としてはどういうことを考えてこれを行ったのだろう?クラスの生徒の中の一人が「盗ったのは自分です」と正直に言うのを期待していたのだろうか。ここには先生とあなたしかいないのだから、正直に話していいんですよ、ってな具合で。

それとも、生徒の中の誰かがこのようにやろうと決めたんだろうか?クラスの問題は子どもたち自身で解決させる、そういう考えの先生だったのか。その場合は、担任の先生はそれに協力しただけの立場になる。

どういうかたちにせよ、事が行われている以上さっさと自分のアリバイを証明して終わらせたい。私の前の席に座っているM君が空き教室に入っていった。あとで僕が彼のアリバイを証明してあげよう。

しばらくするとM君が戻ってきたので、次に私が空き教室に入った。

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クラスメイトのアリバイ
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